台湾保育&教育研修2025

活動報告

3月26日(水)~28日(金)2泊3日の台湾研修を開催いたしました。
全国各地より14名の皆様のご参加をいただき、
充実プログラムを滞りなく実施することができました。

1日目「國立臺北護理健康大學」キャンパスにて

國立臺北護理健康大學 人類發展與健康學院 嬰幼兒保育系助理教授 日本上智大学教育学博士 邱瓊慧氏による基調講演とディスカッション 日本と同様に保育・教育改革、並びに少子化対策である子育て支援を積極的に講じている台湾政府の取組みと現状について、2012年以降の幼保一元化政策や経過、実情と動向等を解説していただきました。

加速する少子化とその対策、重なる課題、社会情勢の変動に応じた方策の推進を積極的且つ、スピーディに臨む中、公立幼児園、NPO法人立の職場互助の幼児園、準公共幼児園、私立幼児園の4種のシステムとその運用実態は、どのような未来を創出するのか大変興味深い内容でした。特に、園の質の向上を推進する取組みの一環である第三者評価システムは徹底されており、評価結果に対するその後の対応は大変シビアなものという印象でした。スピード感と緊張感のある取組みは、情勢と向き合う本気の改革であることを示していました。

2日目「臺北市大安区新生國民小学附設幼兒園」にて

日本上智大学教育学博士、邱瓊慧氏の通訳並びに解説をいただきながら、台湾政府臺北政策の実践を学びました。
「自主学習」課程、教学方針、園児像として「自主、創意、関心、共同」、新生教学の理念、課程を踏まえた目標を達成するための「情緒領域」について詳しく解説をいただきました。

また、園児一人ひとりの育ちについての観察、確認、専門家の視点を入れた評価・承認、保護者との共通認識を持ちながら子どもにとっての最善の利益を保障する具体的な取組みを学びました。

保育視察では、インクルーシブ保育が自然な形で丁寧に実践されている実際を目の当たりにすることができました。

「ラーニングエリア」という環境構成を通して、環境を整えること、保育者の役割と子どもとの距離感が共創的であること、保育の進行、子どもとの関わり方についてじっくりと観ることができました。

台湾政府が掲げる世界で活躍する人材の育成は、幼児期の重要性を確実に捉え子どもの育ちと子育て支援、地域共創の高品質を総力をあげて求め続ける真の改革そのものでした。

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